...當時木下は思想の動搖のために上州伊香保温泉に行つてゐたので社中の赤羽巖穴、逸見斧吉、小野有香、横田兵馬の諸君に諮り諸君は安部磯雄氏を訪うてその意見を質しました...
石川三四郎 「浪」
...もと来た横へ逸(そ)れて了ふ...
石川啄木 「菊池君」
...逸子は一概にたゞ自分達が困るからと云つて就職を乞ひかねては...
伊藤野枝 「惑ひ」
...妙に常軌を逸した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...(話は逸れるが、決して「安らかな遺体」などと言ってはならない...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...その二、三年前に張之洞(ちょうしどう)の著した有名な勧学篇などにも、大いに日本留学の必要が力説されていて、日本は小国のみ、しかるに何ぞ興(おこ)るのにわかなるや、伊藤、山県(やまがた)、榎本(えのもと)、陸奥(むつ)の諸人は、みな二十年前、出洋の学生なり、その国、西洋のためにおびやかさるるを憤り、その徒百余人をひきい、わかれて独逸、仏蘭西、英吉利にいたり、あるいは政治工商を学び、あるいは水陸兵法を学び、学成りて帰り、もって将相となり、政事一変し、東方に雄視す、などという論調でもって日本を讃美し、そうして結論は、「遊学の国にいたりては、西洋は日本に如(し)かず」という事になっているが、しかし、その理由としては、一、路(みち)近くして費をはぶき、多くの学生を派遣し得べし...
太宰治 「惜別」
...独逸文はあまり大して読めなかったであろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どうにかして彼らを助けてやりたい……と心ばかりは逸(はや)りながら...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ちょっと向うがこちらの気に負けて静止した時を逸(いっ)せず狙(ねら)わなければ逃(に)げてしまう...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...田中万逸君を思い出す...
野村胡堂 「胡堂百話」
...かかる独逸人の趣味の中に...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この機を逸していつまたルパンを捕え得ようぞ...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...さては滑稽瓢逸を熱愛するところ...
正岡容 「東京万花鏡」
...独逸(ドイツ)の国々はいふもさらなり...
森鴎外 「うたかたの記」
...最も放逸(ほういつ)に踊ったり謡ったりしていた者から真っ先に...
吉川英治 「上杉謙信」
...逸足(いっそく)の赤兎馬(せきとば)...
吉川英治 「三国志」
...ついに秀吉を逸したことを...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうそういう野の逸駿(いっしゅん)は余り求められなくなっていたし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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