...まことに通俗的な怒りを感じているのだ...
梅崎春生 「日の果て」
...もっとも通俗的な千代の句によって初めて俳句というものに接した人も少なくなかろうと思います...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...通俗的な意味で考えられる所謂日本的美という特殊性のみを追ってゆけば結局非常にせまい...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...といったような甘い通俗的な人情映画であるが...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...これはただ通俗的な譬喩に過ぎないが...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...統計的研究方法なる概念のもつ一種の通俗的な信用は...
戸坂潤 「科学論」
...時事問題のみが常識によって判断され得る通俗的な問題と考えられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...社会の思想的真空を充たすべき最も通俗的な卑俗な内容が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼は通俗的な粗大な良識からして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大阪の通俗的な歴史――神武天皇の昔は...
直木三十五 「大阪を歩く」
...専門科学者が通俗的な書物を書いて...
中谷宇吉郎 「雪」
...あの映畫は内容はごく通俗的な軍事劇だ...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...通俗的な演説会といったふうなものを催した...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...後の世に語り繼ぐべき朽ちぬ名を立てるといふが如き最も通俗的なる汎人類的なる信念よりして...
波多野精一 「時と永遠」
...この他に、大宅壮一の歯ざれのいい、通俗的な、わかりやすい評論も、ますます冴えてきたように思われる...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...植物や昆虫に通俗的な興味をもつたまゝ現在に至つてゐるので...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...極めて恬淡でない通俗的な疳癪が起るにも関はらず――...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...甘んじてこの通俗的な演芸をきいているのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
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