...お前が脊後へ退くときには...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼は眞先に命令を騎兵に下し警めて 300軍馬を制し、隊列の中に亂入なからしむ、『誰しも馬術と勇氣とに信頼なして他の前にひとりトロイア軍勢と戰ふことを求むるな、又何人も退くな、しかせば汝弱からむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...460退く敵に速かに彼は輝く槍とばす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「象撒くサンザンだ(ノーマクサンマンダのもじり)ベーロシヤナア」と唱へて退く……虎は禪宗と見えて「南無迦羅タンノウ虎ヤー虎ヤー」(これでお仕舞)』と結んでゐる...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...そしてヴアンクヴア大佐が困難な多島海の測量を終へて退くと...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...退くか、義観と戦うか? その二つが混乱して、月丸の頭の中を走り廻った...
直木三十五 「南国太平記」
...筮師は公の前を退くと直ぐに倉皇として國外に逃れた...
中島敦 「盈虚」
...平次は線香をあげて佛の前から退くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同年八月停職処分を受けて軍職を退くことになった...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...退くを知らぬ荒鷲と称する騎兵軍団でござります...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...親王になって閑散な位置へ退くのもよいと源氏は思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立退くように申し渡しているところでございます」「うろんなこととは...
山本周五郎 「菊千代抄」
...今や謙信以下の者は、自ら潔(いさぎよ)しとなしていた無策の陣に、かえって、虚無を感じ、危惧(きぐ)をおぼえ、退くに退かれず、進むに進まれず、妻女山一帯を生ける屍の墓地としてしまっている...
吉川英治 「上杉謙信」
...「退くな」「あわてるな」と...
吉川英治 「三国志」
...「退却だっ」「退くのだっ」混乱は容易に救われそうもない...
吉川英治 「三国志」
...劉岱の指揮の下に、全塁の将卒がこぞって駈け向ったので、たちまち、夜襲の敵は撃退され、いかに張飛が、「退くなっ」と、声をからしても、総くずれのやむなきに立到り、張飛も柴煙濛々(さいえんもうもう)たるなかを、逃げる味方と火に捲かれて、逃げまどっていた...
吉川英治 「三国志」
...退くにはかえって難儀あらん...
吉川英治 「三国志」
...――もしくは退く――それだけの進退しかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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