...死地に近寄る哀れさよ...
泉鏡花 「活人形」
...藁草履(わらぞうり)を引摺(ひきず)って、勢(いきおい)の無さは埃(ほこり)も得(え)立てず、地の底に滅入込(めりこ)むようにして、正面から辿(たど)って来て、ここへ休もうとしたらしかったが、目ももう疎(うと)くて、近寄るまで、心着かなんだろう...
泉鏡花 「婦系図」
...アルクイスト 何の用だ?ロボットたちは机に素早く近寄る...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...敵軍が近寄るのでフィンが呼びさますと...
寺田寅彦 「春寒」
...クリストフは彼から遠くにいた――いかに永遠をかけてもふたたびたがいに近寄ることがないほど遠くに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だんだんに近寄ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...近寄ることができないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...中四尺を隔てて近寄るに力なく...
夏目漱石 「薤露行」
...叔父と僕は崖の鼻に立って彼らの近寄るのを待った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ゴーゴン・メジューサとも較ぶべき顔は例に由(よ)って天地人を合せて呪い、過去現世(げんぜ)未来に渉(わた)って呪い、近寄るもの、触るるものは無論、目に入らぬ草も木も呪い悉(つく)さでは已まぬ気色(けしき)である...
夏目漱石 「幻影の盾」
...身を向けて戸口の方(かた)に三歩ばかり近寄る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...彼等は『羨ましくも澄む月の出汐をいざや汲まうよ』と渚に近寄る...
野口米次郎 「能楽論」
...――後ろから近寄るのに気が付かないはずはないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...狼が近寄ると、小僧は懐(ふところ)から燧石(ひうちいし)を出して森の外の枯れ草に火を放(つ)けた...
夢野久作 「猿小僧」
...そして普通ならば無気味で近寄ることさえはばかるであろうこの無人小屋が...
松濤明 「春の遠山入り」
...理性はその足元にも近寄ることができない」といって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近寄ることもどうすることもできません...
吉川英治 「三国志」
...よそながら、ごあいさつをかねて、おわびなと……」「ああこれこれ、近寄るまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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