...殊に便利なのは軽いので口で柄を啣え得ることである...
石川欣一 「可愛い山」
...軽いのがあたりまえだ」「へえ...
海野十三 「火星兵団」
...大概の大商店が株式組織になった今日では、「番頭さん」が「常務さん」に昇格して羽織前掛の代りに背広を着、船場言葉の代りに標準語を操るようになったけれども、その肌合(はだあい)なり気持なりは、矢張会社の重役と云うよりお店(たな)の奉公人であって、昔はよくこう云う風な、腰の低い、口の軽い、主人の機嫌気褄(きげんきづま)を取ることや人を笑わせることの上手な番頭や手代が、何処の店にも一人や二人はいたものであるが、井谷が今夜この人物を加えたのも、座を白けさせないようにと云う心づかいでもあったことが察しられた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...軽い眩暈を感じる...
豊島与志雄 「反抗」
...軽い雨の音があたりを支配していた...
豊島与志雄 「反抗」
...重いも軽いも手加減次第でどうでもなった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...熱のために軽い目まいがして...
永井隆 「この子を残して」
...身の軽いということを申しますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...軽い好奇心からちょっと裏口へ出てみると...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...一わたり軽い目礼を交わすと...
野村胡堂 「踊る美人像」
...御主人様はこの春から軽い中風で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自己所有でないものを着服する人より罪は軽いだろうか?法律は両者ともに犯罪とはしているものの欠陥により前者に有利ではあるが...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...彼を待つてゐる処刑は決して軽いものではない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...軽い会心の笑が浮んだ...
牧野信一 「ランプの明滅」
...土のいろの黄ろい髪の軽いかたまりが風の息でその胸の上にそよいで...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...それ以下の軽い関係の恋人たちの家を訪ねて行くようなことにも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は軽い恐怖をかんじて姉にぴったりと抱かれていた...
室生犀星 「幼年時代」
...軽い後悔になって来た...
吉川英治 「治郎吉格子」
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