...わたしには娘の身の上の間違を気遣(きづか)ふ心持は殆(ほと)んど起らなかつた...
犬養健 「愚かな父」
...彼女の身の上話を始めたが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...きょうまで自分の身の上を明かしたことはござりませぬが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...あんな男に見込まれるやなんて何ちゅう情(なさけ)ない身の上やろ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...漸(ようよ)う生きている身の上であった...
徳田秋声 「あらくれ」
...また二人の身の上が気の毒でもあるし...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...死の嵐はひとり私の身の上に吹き募つてゐるのでもなささうだ...
原民喜 「死について」
...私は人から同情されるような身の上じゃあない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...靜かに青雲の曉をまつらしき身の上...
樋口一葉 「花ごもり」
...……廈門(アモイ)の居酒屋で問わず語らずの金三郎の身の上話...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...誰憚らず大声で身の上話をするところは...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...喜助の身の上を我が身の上に引き比べて見た...
森林太郎 「高瀬舟」
...喜助の身の上をわが身の上に引き比べてみた...
森鴎外 「高瀬舟」
...側に付いている女の身の上にも...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それは直ちに弟の身の上にひびくものだった...
山本周五郎 「新潮記」
...半之助はよけいな身の上話などする必要がなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それからここの主(あるじ)はおそろしく身の上が変ってくる」「お爺さんは...
吉川英治 「三国志」
...この城中につつがなく暮していた老母や妻などの身の上がにわかに案じられ出して来たのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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