...夫水蹙れば魚益躍る...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...渠は顏を顰蹙(しか)めて...
石川啄木 「病院の窓」
...常から放縦な恋愛を顰蹙(ひんしゅく)する自分は大杉のかなりに打明けた正直な告白に苦虫(にがむし)を潰(つぶ)さないまでも余り同感しなかったのを気拙(きまず)く思ったと見えて...
内田魯庵 「最後の大杉」
...ひとの下品な歩き恰好(かっこう)を顰蹙(ひんしゅく)していながら...
太宰治 「女生徒」
...顰蹙(ひんしゅく)するのも当然です...
太宰治 「恥」
...慵鬟高髻緑婆娑(ようかんこうきつみどりばさ)早く蘭窓に向って碧荷(へきか)を繍(しゅう)す刺して鴛鴦(えんおう)に到って魂(たましい)断(た)たんと欲す暗に針綫(しんせん)を停(とど)めて双蛾を蹙(ひそ)むというのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...水蹙(せま)れば魚いよいよ躍る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ただ役人を顰蹙(ひんしゅく)させるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「云(ゆ)はざらに」と卯平(うへい)は凝然(ぢつ)と目(め)を蹙(しか)めつゝ少(すこ)し壤(こは)れた壁(かべ)の一方(ぱう)を睨(ね)めつゝいつた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)はおつたを見(み)て例(いつも)の如(ごと)く窪(くぼ)んだ茶色(ちやいろ)の目(め)を蹙(しが)める樣(やう)にした...
長塚節 「土」
...さうだが」只(たゞ)此(これ)だけいつて寡言(むくち)な卯平(うへい)は自分(じぶん)の意(い)を得(え)たといふ樣(やう)に始終(しじう)窪(くぼ)んだ目(め)を蹙(しが)めて手(て)からは煙管(きせる)を放(はな)さなかつた...
長塚節 「土」
...油(あぶら)が穢(きたな)くした火傷(やけど)を凝然(ぢつ)と見(み)て居(ゐ)ると自然(しぜん)に目(め)が蹙(しが)められて...
長塚節 「土」
...臭いといって顰蹙(ひんしゅく)し...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...首の筋でも蹙(つま)ッたように...
二葉亭四迷 「浮雲」
...時々顔を蹙めて呟いだ...
牧野信一 「悪筆」
...我水陸兵力漸蹙...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一同顔を蹙(しか)めて黙つてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...」椿庭はこういって眉(まゆ)を蹙(しか)めた...
森鴎外 「渋江抽斎」
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