...この足弱の一群からは...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...これがなかろうもんなら、わざわざ足弱を、暮方(くれがた)にはなるし、雨は降るし、こんな山の中へ連れて来て、申訳のない次第だ...
泉鏡花 「縁結び」
...足弱きもの少なからず...
大町桂月 「金華山」
...あいつが盲目(めくら)と足弱をつれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...連れの足弱を置去りにするような歩み方ばかりするのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...足弱のわたしにばっかり重い物を持たせて……」「君に別段...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次は足弱のお里が来るのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足弱は三人ずつ、三方荒神(さんぽうこうじん)という乗りかたで小荷駄馬へ乗せられて来たのだ...
長谷川時雨 「西川小りん」
...女子供の足弱を置去りにすることがあったならば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...また足弱の婦人子供はしやんしやんと鳴る鈴をつけた馬の背で...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...足弱に対して変な真似をすりゃ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...足弱の花遊を頭の雲助連と鮮やかに大立回り...
山本笑月 「明治世相百話」
...さて、玄徳はまた、数万の百姓をつれて、江陵へ向って行ったが何分にも、病人はいるし、足弱な女も多く、幼を負い、老を扶け、おまけに家財をたずさえて、車駕(しゃが)担輿(たんよ)など雑然と続いて行く始末なので道はようやく一日に十里(支那里)も進めば関の山という状態であった...
吉川英治 「三国志」
...ところが、前夜の合戦と、それからの潰走中に、幼主阿斗、二夫人を始め、足弱な老幼は、あらかた闇に見失ってしまったのである...
吉川英治 「三国志」
...女院や尼前(あまぜ)の足弱は...
吉川英治 「私本太平記」
...足弱な公卿宮人(くげみやびと)を連れての兵馬としては早かった...
吉川英治 「私本太平記」
...小(ささ)やかな食器家財などを持ち、老いたるを負い、病人を励まし、乳のみ児を抱き、足弱を曳きつれ、火の家を出て、剣槍の下を奔(はし)る髪おどろな人影が――武者たちの眼を幾度かよぎった...
吉川英治 「新書太閤記」
...足弱な女の子のうちの一人を...
吉川英治 「親鸞」
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