...人情の機微に通ずる貴い同情と――女学校の教育では決して得られないものを持ってる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...文学も先刻お話ししたとおり実に貴いものであって...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...という貴い体験が生まれるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...必ずわれらの貴い教訓になるという点に於いてなかなか忘れ難い先生なのである...
太宰治 「花吹雪」
...山の色も水の色もそこら中の物が貴い顏料を落したやうに悉く翠緑の單色に彩られてゐる...
近松秋江 「箱根の山々」
...私には貴い残りものなんだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...私の魂を純なる和声(ハーモニー)へ鼓舞してくださる貴いミューズの神と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでも私にはやはりあなたが貴いのです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一生に一度こんな貴い上人のお手ずからの名号をいただく冥加(みょうが)の嬉しさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間生活の多くの貴い部分が...
中島敦 「かめれおん日記」
...世界の富全部よりも貴いのでした...
野村胡堂 「九つの鍵」
...山荘の庭などといふものは草あるが故に貴いので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...争ったりしている財宝よりも貴いのだということがお分りのようですね...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...貴い波も身を漂わさず...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...然(しか)らば何の点が文筆に貴いかというのに精神を以て人を感化する力がなければ文学は社会の贅沢物(ぜいたくぶつ)だ...
村井弦斎 「食道楽」
...彼の貴い霊魂の糧(かて)というのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう若々しくまた貴い神様を祀っているものが方々にありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...あなたと話す一分間の方がどれ位貴いか」なぞいう言葉が...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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