...三重子は確か十七貫くらいだろう...
芥川龍之介 「早春」
...俺は暫く自分の生涯を貫く連續(コンテイニユイテイ)の絲を見失ふ事を感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私達を貫く本能の力強さ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...同作品を貫く眼目が密室犯罪の解決に全然新しい思い付きを見せようと意気込んだもので...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...始終転々して一事を貫く熱心が欠けていた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...だから鉄の扉(ドア)やコンクリートの厚い壁を貫くことなんか何でもない...
海野十三 「蠅」
...いずれも貫くに急湍を以てせずして...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...大河の貫く支那北部は...
高木敏雄 「比較神話学」
...なにひとつ初心を貫くこと出来ぬものと...
辻村もと子 「早春箋」
...並びに額骨を貫く槍の鋭刄は頭腦無慘に碎き去り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...物質不滅の法則と勢力不滅の法則とが自然界を貫く二つの根本原理である...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...ここへ思い切って堆肥を反当り四百貫くらい毎年入れるのだそうである...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...沈鬱な表情の中に一種苦悶に似た色が貫くように見えるのももっともな次第といわねばなるまい...
久生十蘭 「魔都」
...陽子の胸を若々しい歓ばしさと一緒に小さい鋭い悲しさが貫くのであった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...生を貫徹するために死をも貫くのであるが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もろもろの所業を貫く厳たる秩序と関連とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこで更にその初志を貫くために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...良平はそれを上から射貫くように...
山本周五郎 「めおと蝶」
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