...従って悲劇詩人(哲学者式概念劇もこの系統にぞくする――プラトンの対話篇)の得意な「詩」の形式には這入り切らない程に豊かな真理が含まれてもいるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...豊かな乳が流れ込むように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...体躯も肉附も豊かな...
豊島与志雄 「立札」
...豊かな自然のなかでは...
豊島与志雄 「風景」
...豊かな光には何となく人の心を安らかならしむるものがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幸い継父のガイヤーは気立ての良い愛情の豊かな人で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豊かな階級に属する人々であった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...教養の豊かな字彙に富んだ晶子さんなら避けることも出来るが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...蜜柑畑に挟まれた蔭の豊かな小径だつた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...豊かな実を結んだのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...地味が豊かなので...
柳田国男 「故郷七十年」
...貴方って意外に想像力が豊かなのね...
山川方夫 「あるドライブ」
...豊かな線をもつひき緊った唇つき...
山本周五郎 「菊屋敷」
...豊かな知識と性とがあるだけだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...これは実に豊かなものだよ...
横光利一 「旅愁」
...けれどむかしの日本人は正月の暮し方などを観ても愉しみある所に愉しみ愉しみなき所にも愉しむという何か今日よりも幅の大きい豊かな人生設計を心にもっていたと思う...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...下総(しもうさ)、上総(かずさ)、常陸(ひたち)、下野(しもつけ)、武蔵(むさし)――と見わたしても、これほどな馬数と、また、豊かな墾田と、さらに、まだまだ無限な開拓をまつ広大な処女地とを、領有している豪族といっては、そうたくさんは、あるものじゃない...
吉川英治 「平の将門」
...豊かな赤茶けた山肌全体がくっきりと冷たい空に浮き出ている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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