...〔譯〕誣(し)ふ可らざる者は人情なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...妄(みだり)に予を誣(し)ふるに...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...彼等のパアテルを誣(し)ひるものとして...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...それを小説や戯曲ばかり幅を利(き)かせてゐるやうに誣(し)ひられるのは少くとも善良なる僕等には甚だ迷惑と言はなければならぬ...
芥川龍之介 「変遷その他」
...唯自分と社會とを切り離して考へてばかりゐると自分を誣ひた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...飯は米で焚くと云ふ大切な意識を缺いてゐるのだとさへ誣ひようとするのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...資本家の新聞雑誌の陋劣(ろうれつ)な讒誣(ざんぶ)虚報や...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...能く職分を守つて吠える者は直ぐ狂犬だと誣(し)ひて殺して了う時勢では公の恩沢は今更のやうに渇仰するよ...
内田魯庵 「犬物語」
...右の話(はなし)誣(し)ふべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...世を惑わし民を誣(し)い...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...誣言を語らず、誣言に聽かず...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...科学を誣いるものでしかないと考えられた...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...真に国民に対し軍部を誣うるの甚だしきものと云うべきである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...柔和を偽善と誣(し)うるならば...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんなに平和を愛されたあの方を戦争の主謀者だったようにありもしない罪を誣い...
久生十蘭 「だいこん」
...未熟な青年輩(はい)が老成の大家に向って讒誣罵詈(ざんぶばり)の文字を並べたり...
村井弦斎 「食道楽」
...いろいろと誣言(ふげん)し教唆(きょうさ)した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...誣服は吾れあへて受けんや...
吉田松陰 「留魂録」
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