...根が細心周密な神経質の二葉亭には勝手に原文を抜かしたり変えたりするような不誠実な所為(まね)は決して出来ないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...誠実な商人にとっては迷惑この上もないことである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...偉大で誠実な道徳的衝動が波打つていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...之を実行するものは甚だ稀なり世間誠実の君子少なきに非ずされど単純なる誠実は好方便と為らず何となれば是れ無意義の誠実なればなり蓋し古へより能く人心を収攬するものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大きな坊ちゃんらしい誠実な顔付をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかに親しい誠実な友でも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女から来るつぎつぎの手紙は彼に安心を与えるような誠実な落ち着きを示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてすべての人に誠実なることを求めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誠実な響きがあったし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...男の中の男とでもいうような誠実な魂をもった大丈夫で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...私の知る限りニュウマン氏は誠実なお方です」「メイフィールドもそうじゃないかね」「違います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...持ち前の誠実な便利な国語で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...なぜといって、僕の俗人的良心こそは、僕をしてあらゆる芸術生活、あらゆる異常性、あらゆる天才のなかに、あるはなはだ曖昧な、はなはだ怪しげな、はなはだ疑わしいものを見出させ、単純な誠実な、安易で尋常な、非天才的な紳士的なものに対する、あのおぼれ心地の偏愛で、僕の胸をいっぱいにするものなのですから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...小山君夫婦があればこそ僕にこういう幸福が来たけれども朋友の尽力がなければ僕の独力では到底お登和さんを得られない」と誠実なる人だけに朋友の情誼(じょうぎ)を感ずる事深し...
村井弦斎 「食道楽」
...此の単純にして誠実なる三人の愛...
室生犀星 「愛の詩集」
...この孫権に仕えてからまだ一ぺんの落度すらない誠実な君子...
吉川英治 「三国志」
...かれの正直誠実な性格とは...
吉川英治 「新書太閤記」
...我が誠実なる友、ダン・ドノヴァンはここで一息いれた...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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