...はつきりと錯覚を認めるものは?――しかし彼等も亦おのづから多少の錯覚を持つてゐるかも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...青竜王の屍体と認めるのにはまだ早い...
海野十三 「恐怖の口笛」
...おぼろげな街燈の光で私の姿を認めるといきなり「この辺に医者はないか」と尋ねるではありませんか...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...人間生活に於ける此の芸術を認める限り...
戸坂潤 「科学方法論」
...「自然の弁証法」は認めるが所謂「自然弁証法」は成り立たないと主張する...
戸坂潤 「科学論」
...春子の兩親も日本の國民たる以上には戀愛の純美を肉慾以外に認めることの出來なかつたのは蓋(けだ)し當然のことであらう...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...其(その)敵国たる英仏に多大の影響を与へた事を優(いう)に認めると同時に...
夏目漱石 「点頭録」
...そのことに應じて、神の愛は人格性及び人格的愛においては根源的に啓示されるが、物の世界における啓示は、これを認めるかがすでに問題であり(二)、認めるとしても、派生的從屬的以上の意義は許し難いであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...文学の大衆性を決定する上に相当な役割を演じてゐるといふことを認めるやうになつて来たが...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...我々はヘーゲルの哲學に於てさへ判然とその影響を認めることが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...……以前より良い時代が始まったという事を私たちが認めるならば...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...私は後になって認めるようになったのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...「自分の眼ちがいを認めるなんておやじの虚栄心がゆるしやしません...
山本周五郎 「末っ子」
...久兵衛の姿を認めることはできなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この紳士は白鷹先生である事を直ぐに認める事が出来た...
夢野久作 「少女地獄」
...命令に従わぬただ一軒のこの家の窓ガラスを見ていてから組合加入の証の張りついているのを認めると...
横光利一 「旅愁」
...星の如き群将に守られていた呉侯孫権が曹操を認めると...
吉川英治 「三国志」
...その宗教の内に歴史的開展を認めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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