...我我自身も亦民衆であることを発見するのは兎(と)も角(かく)も誇るに足ることである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...少なくとも流行に遅れまいというはなやかな心を誇るらしい履物(はきもの)といっては一つも見当たらなかった...
有島武郎 「或る女」
...これらの土豪たちは己の家系を誇るところから自尊心が強く...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...八月の地中海が誇る銀灰色のさざなみによって風景画的に装飾されていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...決して単独にその勝を誇ることは出来ないのであつた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...田舎が勝ち誇る時が来ました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何にせよ優秀な製艦技術を誇るわが軍部としては...
戸坂潤 「社会時評」
...西太后の栄華を誇る郊外万寿山の建造も...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...浮世絵を見るに強(し)ひて画中の人物をして屏風(びょうぶ)の山水または七福神の掛物の如き背景と相混同せしめて機智の妙を誇るあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...遂に市中第一の賑いを誇るようになったのも明治の末...
永井荷風 「葛飾土産」
...自分が純粋無垢の青年だと誇るわけにはゆかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...奈良朝の美術を誇るものは...
新渡戸稲造 「民族優勢説の危険」
...濤子が咲き誇る牡丹のように美しいのに対して...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...自分が斯うして牢獄の苦を嘗めて居ることはむしろ誇るべきことなのではあるまいか...
平出修 「逆徒」
...之を誇る色はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...もう直ぐそれは月に誇るだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...誘惑されたことのない婦人はその純潔を誇ることはできない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暗に誇るかのようにいったのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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