...一時間許りも不問語(とはずがたり)をした...
石川啄木 「菊池君」
...雖レ然彼レ自ラ為二李漁金人瑞之流亜ト一文客争(イカデカ)許レ之乎(ヤ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...左記の友人の許(もと)へ...
太宰治 「人間失格」
...苦しげに口許を抑えたハンカチへ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...幡ヶ谷に住んでいた三好七郎と云う人の許へ...
田中貢太郎 「位牌と鼠」
...見合いより先に身許(みもと)調べをして置きたいこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――私のやうな変質的我儘者も或は千万人中の一人として許しては貰へないだらうか...
種田山頭火 「其中日記」
...某弁護士の手許から出たそうだが...
戸坂潤 「社会時評」
...親分の許可を得て一緒になった...
富田常雄 「刺青」
...昔から伊勢の大神宮と言へば一般の人民には參拜を許されてなかつたのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...宋代に至つては經書の本文にも疑問を挾むことが許さるゝやうになつた...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...お許しを願ひます」「知らないで濟むと思ふか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...許嫁のお君が殺されて三日目...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山の神様は女は不浄なるものとして住むことを許さぬ...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...あの方は久時私の許にいらっしゃいましたが...
松本泰 「日蔭の街」
...そいから私なども、ずいぶん――いや、私の事など、なんでもないが――それから、ヤミや不正は絶対にしないという君の行き方のために、君のお母さんも――肺炎だというけど、ホントは栄養不良が原因しているんじゃないかね? ――そんなふうな、それは或る意味で――自分の信念を生かすという事はけっこうだけど、その事だけのために、他の人をみんなギセイにするという意味で、それにエゴイズムともいえない事はないんだから――友吉 ええ、それは、あの――(人見の言葉で打ちくだかれ、にぎりしめた両手をブルブルとふるわせ、やがて、イスからすべり落ちて、ユカに膝を突く)木山 ……(しんけんに)片倉さん! しかしですねえ、自分がですねえ――つまり、自分の国が、いくらそんな気もちになってもですねえ、向うの相手が、相手の国が、あくまでガンコに自分だけの意見を押し通そうとする場合は、それでは、どうしたらよいのですか?友吉 え? ……(膝を突いたまま、混乱して、人見を見たり木山を見たりしながら)あの、それは、おたがいに、許して――あの、許し合ってです! おたがいに人間どうしなんですから、許し合ってこの――(人見に、あわれみを乞うように目を上げて)先生、治子さんを許してください...
三好十郎 「その人を知らず」
...それだからどうぞ殿様に殉死を許して戴こうという願望(がんもう)は...
森鴎外 「阿部一族」
...誰にも許さるる美...
柳宗悦 「民藝四十年」
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