...訥弁鈍舌の田夫野老をして面前(まのあたり)言(ことば)を呈して人の非を諫めしむると...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...訥子(とつし)の発明8・12(夕)先日(このあひだ)から重病で悩んでゐる土居通夫(みちを)氏が...
薄田泣菫 「茶話」
...手つ取り早く言ふと安官吏の油汁(あぶらじる)のやうに脂つ気の薄い、鹹(しよ)つぱい水気(みづけ)沢山(たくさん)なものだが、訥子は、「うまい、素敵にうまい...
薄田泣菫 「茶話」
...訥々としてうたふのがよい...
種田山頭火 「其中日記」
...おまけに口が少し訥(ども)ると来て居るから...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...「二晩寝なかったです」と彼は朴訥な眼つきで私を眺め...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...彼女らは騒々しいわざとらしい話振りをして冷やかな朴訥(ぼくとつ)さを失わなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朴訥そうに見える男だった...
豊島与志雄 「白血球」
...朴訥なるものは世情を知らず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...八五郎の朴訥(ぼくとつ)な平手が怖ず怖ず擦(さす)っているのもあわれです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまの訥子の伝次郎時代も宮戸座で「法界坊」の連鎖劇など見たやうにおぼえてゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...「朴訥(ぼくとつ)な孝行者が忽(たちま)ち小気の利いた苦労人になつてしまひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...引舟通の大橋訥庵(とつあん)にも従遊した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...粗野・無知・単純・朴訥(ぼくとつ)はいつも純潔と共にいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正直朴訥(ぼくとつ)の善人であったが...
柳田国男 「雪国の春」
...自分の並み外れたしゃがれ声と訥弁(とつべん)を呪(のろ)いながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...面と向っていう朴訥(ぼくとつ)な里人の悪罵にも...
吉川英治 「日本名婦伝」
...郷党の人々とつきあう時には恭順朴訥(きょうじゅんぼくとつ)であった...
和辻哲郎 「孔子」
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