...知る人の訃音に接して悲まぬ人はない...
石川啄木 「悲しき思出」
...眠ったような平和な自然美をあくまで貪(むさ)ぼっていた長閑(のどか)な夢を破ったのは眉山の訃(ふ)であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...間もなく紅葉の訃(ふ)は伝わって、世を挙(こぞ)ってこの比(たぐ)い少ない天才の逝(ゆ)くを痛惜したが、訃を聞くと直ぐ、私は弔問して亡友の遺骸に訣別(わかれ)を告げた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...病床にて君の訃を聞く然(しか)るに二十二年の秋には我輩は爆裂弾で足を取られて動けなくなり...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...ちかくの新聞社は父の訃を号外で報じた...
太宰治 「津軽」
...寸栗子翁の訃を聞いて驚く...
種田山頭火 「旅日記」
...年末から新年へかけて新聞紙でよく名士の訃音(ふいん)が頻繁(ひんぱん)に報ぜられることがある...
寺田寅彦 「藤の実」
...先生の訃報に接して市ヶ谷の邸に告別に行つたのは何年頃であつたか思出せない...
寺田寅彦 「蓑田先生」
...丁度その頃母の死んだ訃音(ふいん)と...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...大正五年七月九日先生の訃(ふ)いまだ公(おおやけ)にせられざるに先立ち馬場孤蝶(ばばこちょう)君悲報を二...
永井荷風 「書かでもの記」
...太子は遙かに父衞公の訃を聞いた...
中島敦 「盈虚」
...眉山氏の訃に接した...
二葉亭四迷 「旅日記」
...阿佐ヶ谷にゐた時柏村次郎の訃に接した...
牧野信一 「交遊記」
...突如として同君の訃音をきいたときは...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...中途得訃音...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...師法然(ほうねん)の訃(ふ)を途上で聞いて...
吉川英治 「親鸞」
...下中弥三郎氏の訃に会す...
吉川英治 「年譜」
...大観さんの訃を知ったら...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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