...そこにフランシスがこれも裸形のままで這入(はい)って来てレオに代って講壇に登った...
有島武郎 「クララの出家」
...十字架上の基督は痛ましくも痩(や)せこけた裸形のままで会衆を見下ろしていた...
有島武郎 「クララの出家」
...薔薇色(ばらいろ)の裸形(らぎやう)の兒(こ)――哀(かなし)いかな――或(ある)は惱(なやみ)の床(とこ)に又(また)或(ある)は死の床に生れ落つる幼兒(えうじ)の名によりて告ぐ...
アダ・ネグリ Ada Negri 上田敏訳 「母」
...昭和二四・一〇裸形智恵子の裸形をわたくしは恋ふ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...智恵子の裸形をこの世にのこしてわたくしはやがて天然の素中(そちゆう)に帰らう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...じゃぼじゃぼお湯を掻(か)きまわして動いている一個の裸形の男に過ぎなくなりました...
太宰治 「トカトントン」
...やがて萎縮して淋しい裸形の姿になってしまった...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...歌麿の裸体画には解剖の根柢完全に具備せられたれどその一抹(いちまつ)一団(いちだん)の中(うち)に節略せられたる裸形は書体風(カリグラフィック)の線によりて凡(すべ)て局部の細写(さいしゃ)を除きたるがため...
永井荷風 「江戸芸術論」
...よるは裸形に螢を點じ...
萩原朔太郎 「光る風景」
...後は見るも浅猿しい裸形のなりで...
牧野信一 「鬼涙村」
...場所柄の無拘束をあつかましくのんきにたのしんでいる裸形に並んで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ばら色の裸形などで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...一人 裸形の女がある...
宮本百合子 「五月の空」
...素朴に 感激を表わそうとする女裸形の 人間 はなにか...
宮本百合子 「五月の空」
...それとも裸形(らぎょう)こそ人間本来の姿なのであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし制作してゐるうちに私の考へもだんだん変つて結局一人の裸形の男が...
吉井勇 「酔狂録」
...四人は蓙の上へ裸形のまま休んでいると...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...秀麗な裸形となつて現はれた…… ……そして...
吉江喬松 「山岳美觀」
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