...その素晴らしい変化は今までの退屈を補い尽してなお余りがある...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...更(さ)らに自(みず)から筆を執(とり)てその遺漏(いろう)を補い...
石河幹明 「福翁自伝」
...われわれはわれの持って生まれた微なる人道の萠芽を人工的に補い助け...
丘浅次郎 「人道の正体」
...意の意識的訓練によってその欠陥を補い繕うことであるが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...依りて、嘗て世に公にしたる数篇の論文と、未だ世に公にせざるものとを集めて、幾度も改竄修正を加え、足らざるを補い、誤れるを正し、更に幾分を増加して、この小冊子となしぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...なんとか補いをつけようと心ひそかに健康法を案じている様子である...
太宰治 「春の盗賊」
...外に養父から分けて貰(もら)った多少の資産で補いをつけつつ暮しているのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日本の支那学の使命はこれまでの学界のこういう欠点を補い...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...そういう仕事もいくらかの生活の補いになるのだと聞いて...
徳田秋声 「仮装人物」
...たがいに補い合うどころか戦いを始めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両民衆がいかほどたがいに補い合ってるか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして両者は互いに補い合った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...所々に欠けたものを補い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...学を衒(てら)わずして教え、恩を加えずして保護し、説かずして化し、助けずして補い、施さずして救い、薬餌を与えずして癒(いや)し、論破せずして信服せしむ...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...ある年の剰余を蓄えて翌年またはその後の欠乏の補いにするのが非常に困難であろうとは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「どうしてもお眼どおりはかなわぬかな」「お顔色ではよほど堅くお心をきめられたように思われます、以前とは違って、この頃はなかなかわれらの言上もお肯(き)きあそばされぬようになりましたで」「滝どのにも似合わぬことを」寅寿は不敵に笑った、「まだまだこれから仕事をすべきときに、さような心弱いことでは自ら墓穴を掘るようなものじゃ、讃州さま(頼胤)は御利発ではあらせられるが、それだけに勇断の気に欠けておいでなさる、そこを補い、お援(たす)け申すのが滝どのの役目、この辺でもうひと腰すえぬといけませんぞ」「こちらはひと腰もふた腰も据えるつもりだが、ひとり相撲はとれませぬでな、お上のようすがめっきり変り申して、われらも結さまのあとを追う日が近いのではないかと思われまするよ」内膳はそう云って笑った...
山本周五郎 「新潮記」
...短があれば短を補い...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...頭部は後代の拙い補いだから論外として...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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