...……はじめは蜘蛛(くも)の巣かと思ったよ、とそうおいいなさるものですから、狂犬(やまいぬ)でなくて、お仕合せ、蜘蛛ぐらい、幽霊も化ものも、まあ、大袈裟なことを、とおかしいようでございましたが、燈でよく、私も一所に、その中指を、じっと見ますと、女の髪の毛が巻きついているんでございましてね...
泉鏡花 「薄紅梅」
...かつこれに加えて広告に巧みな民友社が商略上大袈裟(おおげさ)に吹聴(ふいちょう)したから...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...あなたの御助力で大袈裟な騒ぎをしないで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...往来へ金襴(きんらん)の袈裟...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...大袈裟に言えば、思索家みたいな顔をしている...
太宰治 「女生徒」
...すぐにそんな大袈裟な哲学めいた事を...
太宰治 「新ハムレット」
...こんなに大袈裟(おおげさ)になって来ると...
太宰治 「正義と微笑」
...なんていうと少し大袈裟(おおげさ)なほめ方になってしまって...
太宰治 「パンドラの匣」
...日進月歩といへば大袈裟だらうけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...硯(すずり)と墨とか坊主と袈裟(けさ)とか坊主と章魚(たこ)とかいうように並用共存の習慣あるいは形状性能の類似等から来るものもあり...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼女の大袈裟(おおげさ)な音調を聞くような気がした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...車から車へかけた袈裟のやうな象皮は中央の丸い鋸をめぐす...
長塚節 「才丸行き」
...大袈裟(おおげさ)に云うと御互が浪漫派だから合点ができるのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...白衣に袈裟(けさ)を掛け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ザイルも大袈裟なと苦笑したが...
久生十蘭 「白雪姫」
...とめは大袈裟に頷いて...
久生十蘭 「魔都」
...袈裟変じて白からん...
三木清 「親鸞」
...大袈裟な事あ、俺あ、きらいだ...
三好十郎 「好日」
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