...そのおくまが病み衰えて六十越した老婆としか見えず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...阿繊を思う心は衰えなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...彼女がいかに衰えたかと云うことを証明する事実はいくらもあるが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...強烈なる生存の力ももうよほど衰えてしまった...
田山花袋 「一兵卒」
...年齢四十五歳の男の物凄く瘠せ衰えた顔...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...次第に心気が衰えてきた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...衰えたりといえども剣を取っては人を眼中に置かぬ竜之助...
中里介山 「大菩薩峠」
...痩せ衰えた自分の如き者が今更咳をしながら此の堂々たる男を叱り付けるなどとは...
中島敦 「南島譚」
...若い間は、ひどい粗食に耐え、過激な筋肉労働をして、それでも非常に元気であった人が、五十歳近くになると、急に衰えて、見る影もない年寄になってしまう...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...記憶力も衰えたからな...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...仮りに人民の徳義今日よりも衰えてなお無学文盲に沈むことあらば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...またたちまちこれを衰えしむること...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...今日では樹勢大いに衰え...
牧野富太郎 「植物記」
...気力が衰えたとか感じたことはない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...敵も味方も公平一様に衰え尽くし...
柳田国男 「雪国の春」
...晩年少しも衰えない...
山本笑月 「明治世相百話」
...この鼓の呪いにかかって……痩せ衰えて……壊す力もなくなったのだ」と云いつつすこし暗くなった外をかえり見て独言(ひとりごと)のように云われた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...その暴君ぶりは募っても衰えはしない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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