...どれほど複雑な問題が蟠(わだか)まっているか...
芥川龍之介 「路上」
...少しの蟠まりでも裹んで忍ぶよりは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...此日も關田の濱へ行く松蔭に休らひ見れば暑き日は浪の膨れのうれにきらめく此日平潟より南へわたる長濱といふ所の斷崖の上に立ちて蟠る松の隙より見おろせば搖りよる波はなべて白泡枝交はす松が眞下は白波の泡噛む巖に釣る短人十二日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...いつでも蟠(わだか)まりのない彼女の胸の中を...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蟠(わだか)まりもなくにっこりするのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...これは冗談だ」平次は蟠(わだかま)りない調子でこう言うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」松五郎の顔には何の蟠(わだかま)りもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んの蟠(わだかま)りもなく言つてのけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...又柄にもなくお説教になつたか」平次はさう言つて蟠(わだかま)りもなく笑ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思ひの外蟠(わだかま)りのない調子で言ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實は退引ならぬ二人の間の蟠(わだかま)りの雲を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうぞ」何んの蟠(わだかま)りもありません...
野村胡堂 「流行作家の死」
...こちらも先方(せんぽう)も何らの蟠(わだか)まりを持っていないのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しこうしてその文字の中には胸裏に蟠(わだかま)る不平の反応として厭世(えんせい)的または嘲俗(ちょうぞく)的の語句を見るもまた普通のことなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...その生き物に高度の愛情が蟠(わだかま)っていることに今さらに驚くことがあった...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...――いいなア」と彼は蟠って来た思いを吹き消すようにそう云って...
横光利一 「旅愁」
...蟠(はびこ)って仕方がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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