...鰻の如きは焼き方から蒸しの具合に好味があらうけれども蟇の如きに至つては...
飯田蛇笏 「秋風」
...「お通がさっき蟇口失くしてなイ――」「まア...
犬田卯 「錦紗」
...結局金博士の智慧を験(た)めそうとした奴の蟇口の中身が空虚(から)と相成(あいな)って...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...蟇蛙が一つのそのそ這ひ出して来て...
薄田泣菫 「茶話」
...」蟇蛙は老博士の手を離れて...
薄田泣菫 「茶話」
...何か頻りに探して居られるので「何か有りませんですか」と聞くと「いや有りました/\」と蟇口を懷から出されて忽ち疊の上にざらざらと明けられる...
高濱虚子 「俳諧師」
...私は蟇口(がまぐち)の中から自分の公用の名刺を出して警官に差出した事である...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...夕闇の蟇(ひきがえる)が出る頃にはますます悪くなるばかりである...
寺田寅彦 「やもり物語」
...多分のお賽銭(さいせん)をお島の小さい蟇口(がまぐち)に入れてくれた...
徳田秋声 「あらくれ」
...盥の中にはその蝦蟇の姿が見えなかった...
豊島与志雄 「蝦蟇」
...銀貨入の蟇口(がまぐち)を出して...
夏目漱石 「門」
...銀貨入(ぎんくわいれ)の蟇口(がまぐち)を出(だ)して...
夏目漱石 「門」
...私は怖い」日頃は醜い蝦蟇(がま)かなんかのように思っていた貫兵衛も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ほんとうに血だらけな手でその蟇口を自慢そうに妾の眼(め)の前へぶら下げてみせたとしたら...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...禎一は二階へ蟇口をとりに登った...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...鏡に包まれし蟇(がま)の如く...
夢野久作 「白くれない」
...蟇(がま)のようにうずくまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「おのれっ!」八十三郎の手から、鞘(さや)が後ろへ飛んだのと、蟇が、吃驚(びっくり)して、刎(は)ね起きたのと、一緒だった...
吉川英治 「松のや露八」
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