...そのうちに蟋蟀(こおろぎ)の声が普通よりも騒々しくなりました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蟋蟀のように刺(とげ)だらけの脛(すね)で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...中将は蟋蟀(こほろぎ)のやうな長い髯を捻(ひね)りながら言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...「なるほど僕の喫(す)つてるのは蟋蟀だつたな...
薄田泣菫 「茶話」
...占野(しめの)の歌女(うため)蟋蟀(こほろぎ)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...言下に右の蟀谷(こめかみ)へピストルをあてゝ自殺をした『罪と罰』の中の Svidrigailoff のように...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...額から双の蟀谷(こめかみ)がほんのり汗ばみ...
谷崎潤一郎 「少年」
...蟋蟀なども頻りに啼いた...
田山花袋 「道綱の母」
...蟋蟀(こおろぎ)が一匹(ぴき)そばで鳴いていた...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蝶蝶のやうに飛びあがり飛びくだるお手玉といつしよにおちやんの顔がうなづくたんびに紅白だんだらに染めた簪の総(ふさ)が蟀谷(こめかみ)のあたりにはらはらとみだれる...
中勘助 「銀の匙」
...蟋蟀(きり/″\す)か促織(こほろぎ)か定かならず...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...濡れた木(こ)の葉(は)と枯枝とに狼藉(ろうぜき)としている庭のさまを生き残った法師蝉(ほうしぜみ)と蟋蟀(こおろぎ)とが雨の霽(は)れま霽れまに嘆き弔(とむら)うばかり...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...蟋蟀の聲の人の耳に達するのは...
永井荷風 「蟲の聲」
...ポンプに凭(もた)れたままさっきの蟋蟀のことを思い浮べていた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...蟋蟀(いとど)の声もおさない秋のはじめに...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そこで作者は先づその蟋蟀を閨の床下で啼くものに特定し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それを啼き初めの弱い声をきいて蟋蟀も夜寒を感じてゐると思ふのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...生壁問答(なまかべもんどう)蟋蟀(こおろぎ)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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