...『蝙蝠傘を翳(さ)してるのになあ...
石川啄木 「道」
...蝙蝠傘(こうもりがさ)の上などに落ちて凍った雨滴を見ると...
寺田寅彦 「凍雨と雨氷」
...「この蝙蝠が、ある時、うつかりして、鼬(いたち)の巣のなかにとびこんで、休んでゐました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...やはり蝙蝠の籠をぶらさげてゐました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...おそろしい大きな蝙蝠(かうもり)で...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...蝙蝠(こうもり)に於ては唯一の跳梁の時間――ということまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝙蝠冠兵衛に狙(ねら)われると知って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤も大膳坊の方は蝠女(ふくぢよ)とか言ふ蝙蝠(かうもり)が化けたやうな女の巫女(みこ)をつれて歩いて居ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三日や五日では掘出せない」「――」「大膳坊と蝠女(ふくぢよ)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...室生犀星は蝙蝠である...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...勘三の差しかけている蝙蝠(こうもり)傘が雨にザンザン叩かれている...
林芙美子 「泣虫小僧」
...私はパッチを穿(はい)て羽織か何か着て蝙蝠(かわほり)傘を持(もっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...嘗ての真夏を額に汗して女房や娘がルムバ教へたりし所作舞台のあたりには英泉国芳の蝙蝠群飛び...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...却つて一種の快い悲哀感をさそはれて前掲「旧東京と蝙蝠」中に於て嗟嘆したやうな詩文の感興にも駆られたであらうが...
正岡容 「巣鴨菊」
...蝙蝠(こうもり)色の夜のいろがかさなって行った...
室生犀星 「荻吹く歌」
...それの置いてある所へ入るとほとんど蝙蝠ばかりで...
柳田国男 「故郷七十年」
...外は蝙蝠(こうもり)も飛ばない静かな黄昏(たそがれ)である...
柳田国男 「雪国の春」
...大蝙蝠のくろい妖影(ようえい)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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