...この虫けら奴」捕虜清家博士は妻君のために雁字(がんじ)がらめに縛りあげられ...
海野十三 「空気男」
...虫なぞがはひ上(あが)るのをふせぐために...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...言わば冬瓜の肩にとまった虫のようなもので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...虫が鳴きませうな...
薄田泣菫 「茶話」
...父の何年ぶりかの所蔵品(もちもの)の虫干もありました...
鷹野つぎ 「虫干し」
...みずからは二十(はたち)の時に奥歯一本虫に食われて三日病んだ他には病気というものを知らず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「弱虫ね、このひとは」「だって、なかなか、この戸は、ね」「男の癖に、そんな戸が重いなんて、だめだよ」お高の詞(ことば)はひどくはすっぱであった...
田中貢太郎 「春心」
...草や小供やみんな濡れ・雑草のよろこびの雨にぬれてゆく・死ねない杖の二本があちこち・はたらいてきて水のむ・蘇鉄の芽も昔ながらの家である・自動車が通つてしまへば群とんぼ・むしあつい雨だれの虫がはうてでる・血がほとばしる...
種田山頭火 「行乞記」
...」看(み)ると横に細長い見馴(みな)れぬ時計が彼女の腕に虫みたいに光っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...その下の叢から虫の声が断続し...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...眼をあいてかぶと虫をみると...
新美南吉 「かぶと虫」
...虫でも起つたぢやないかや...
新美南吉 「耳」
...殺虫剤みたいなものをふりかけるンだからねえ...
林芙美子 「愛する人達」
...父も母も泣き虫だったが遺伝らしい...
火野葦平 「花と龍」
...螽(きりぎりす)など無数の虫どもが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「苦虫」などゝいふ小説を書くために何んな景色も何んな天気も忘れて猛烈な夜更しを続けてゐたからそれ位ゐにしないと眼が醒めなかつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...虫…虫が知らせたか...
山田美妙 「武蔵野」
...虫の責め苦からのがれた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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