...藁の筵を敷いた四角な場所があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おお不幸なアンチの闘士!野郎は藁蒲団の上で考えた軍隊に祟られ通しで貧乏つづきの家庭の事を老父は征露丸を売って腹を干させた――名誉の勇士になった許りに三人の兄貴は軍曹までこぎつけたが肩章だけでは飯は食えぬ肋膜をやられては働けぬそして兄貴は白骨になって帰って来た何のために? 誰のためにおおみじめなアンチの闘士!そのうち戦争が始った村の若者達はおくられた...
今村恒夫 「アンチの闘士」
...彼があの様に重大に考えていた藁人形には...
江戸川乱歩 「鬼」
...藁麦の花はいゝ、声が嗄れて話すことがむつかしくなつた、何だかさみしくなる...
種田山頭火 「其中日記」
...薪(まき)ざっぽうや麦藁(むぎわら)とは違うのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...共につゝましく麥藁の上に横はります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...穢い百姓の老夫と此も百姓の穢い衣物で古い藁草履を穿いた年頃の女の子と三人である...
長塚節 「旅の日記」
...此あたりの家々皆叺をつくるとて筵おり繩を綯ふ長繩の薦ゆふ藁の藁砧とゞと聞え來これの葦邊に湖畔には櫟の木疎らにならびたり布雲に叢雲かゝる近江の湖あさ過ぎくればしき鳴くや鵙比叡辻村來迎寺森可成墓冷かに木犀かをる朝庭の木蔭は闇き椰の落葉や志賀の舊都の蹟は大津町の北數町にして錦織といふ所に在り...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...家といふのは固より傾いた藁葺だ...
長塚節 「菠薐草」
...兄はその下に並べてある藁草履(わらぞうり)を突掛けて十段ばかり一人で上(のぼ)って行ったが...
夏目漱石 「行人」
...花の香のする麦藁帽も匂はなかつた...
室生犀星 「忘春詩集」
...「芳野游藁」一巻がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...まだ甘ずっぱいような藁(わら)の匂いがしていた...
山本周五郎 「橋の下」
...藁草履(わらぞうり)をはいていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...絹子がかつて彼に贈ったという麦藁帽子と彼が自分で云うところの...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...市内唯一の藁葺(わらぶき)屋根として同校の運動場...
夢野久作 「少女地獄」
...藁の中にまだ暖い卵が二つ産んであつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...寝台(ねだい)の藁蒲団までが日に当てられる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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