...「野中――薫(かおる)とでもしておくか」と俺は言った...
高見順 「いやな感じ」
...何と云うものか特別に甘い匂のする香が薫(た)きしめてあったので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...この人物に、お前が、薫陶されたなら、この末、よし、お由羅の陰謀が、成就しようとも、十分、久光を守立てて、天下に号令のできる人間になれるであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...事件を生徒たちに精神的薫陶(くんたう)を與へる材料にしてしまはなければ駄目です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...薫の宇治の十帖の方がどうも入り易いし...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...うつらうつらと薫の面影を夢みていた...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...薫といっしょに研究しておいでになった経文の解釈などについて阿闍梨(あじゃり)をも寺からお迎えになって意見をお言わせになったりもした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御仏(みほとけ)への願文を文章博士(もんじょうはかせ)に作らせる下書きをした硯(すずり)のついでに、薫は、あげまきに長き契りを結びこめ同じところに縒(よ)りも合はなんと書いて大姫君に見せた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿(ひょうぶきょう)の宮のことも私がお受け合いする以上は不安もなかろうと思って任せてくだすってよさそうなものですがね」こんなことを薫(かおる)は言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうして今までそれを不安とせずに結婚を急ごうとはしなかったかとみずからを批難する気にもなっている薫であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして縁の結ばれた以上は軽率に捨ててしまうような性格の薫ではないのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の内にも共通なものが見いだせる薫には...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今はせめて近い所にいて看病がしたいと薫は言い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...唯一の庇護者(ひごしゃ)である薫(かおる)にこの望みを取り次ごうとしないのを病女王は残念に思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...向こうの室は薫ののぞく襖子(からかみ)の向こうに四尺の几帳(きちょう)は立てられてあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...東国ではこんな薫香(くんこう)を合わせてお作りになることはできませんでしたね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の行き届かない所からなくしたように恨まれてもしかたのない人なのですが」と薫は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...再び十日(じゅうじつ)斎戒(さいかい)薫沐(くんもく)して...
吉川英治 「三国志」
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