...その欅が雨雲の下にしきりに落葉しているのが妙に蕭条としたかんじだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...十団子さえ小粒になったところに秋風蕭殺(しゅうふうしょうさつ)の心持があります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...もうこのごろは萩には関係なくただ蕭条(しょうじょう)として人に吹く...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...」と浦島はなほもけげんな顔つきで、「その乙姫の部屋といふのは、どこにあるの? 見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見当らんぢやないか...
太宰治 「お伽草紙」
...その声また蕭蕭たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...噴水の響は蕭蕭として雨の濺ぐに似たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...滿目蕭條たる文化の廢跡に坐してゐるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...いかんぞ殘生を新たにするも冬の蕭條たる墓石の下に汝はその認識をも無用とせむ...
萩原朔太郎 「氷島」
...ひとり机に対して蕭然と坐っているところへ...
久生十蘭 「魔都」
...思わず蕭然と襟を正した...
久生十蘭 「魔都」
...満眸(まんぼう)の秋色蕭条(しょうじょう)として却々(なかなか)春のきおいに似るべくも無いが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...秋風蕭殺の境から...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...蕭殺(しょうさつ)たる疎林(そりん)の中を...
吉川英治 「三国志」
...「蕭関(しょうかん)が危ない」と聞えてきた...
吉川英治 「三国志」
...蕭々(しょうしょう)...
吉川英治 「三国志」
...金(きん)も蕭(しょう)も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李思訓(りしくん)の山水画でも見るようじゃ』『へえ、どこがね』と訊き返してから、蕭照はふと、以前の自分には多少あった書巻(しょかん)の智識を、久しぶりに身に思い出そうとしてみた...
吉川英治 「人間山水図巻」
...こんな年をした……この蕭照にでも』云いかけるうちに...
吉川英治 「人間山水図巻」
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