...同室同級の藤岡蔵六も...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...「越哉(ゑつさい)」及び「鳳鳴岐山(ほうめいきざん)」と刻せる浜村蔵六(はまむらざうろく)の石印(せきいん)のみは聊(いささ)か他に示すに足る古玩たるに近からん乎(か)...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...蔵六は彼のすべての陶器を亀亭の窯で焼き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...だが、伝馬牢へ移されちゃ、もう、おめえのような親切者に、死出の世話をして貰うこたあ出来めえと思うと、何だか、名残(なごり)惜しい」「なあに、あっちの牢番号も分ってるし、手をかける者も、知れてるから、よく蔵六にも、頼んでおいてやろうよ」「蔵六とは」「伝馬の牢番では、一番古顔な男さ」「お係は?」「吟味与力、高梨小藤次様」――と口走ってから、あわてて、「おいおい雲霧、だが、これや、内密だぜ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...お情けに取次いでやるんだから、有難く頂戴しねえよ」ここの牢番、蔵六というのは、もう五十を越えた男だった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...すると、翌々日の深夜、「おいおい、この間の話は、ほんとかい」と、蔵六が、怖々(こわごわ)、あたりを見廻しながらささやいた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...気がつくめえじゃねえか」蔵六は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そこに、真っ暗な、紺屋の溝川(どぶかわ)があって、西の土橋から七軒目、路地の角だよ」「それだけ詳しく聞けば――じゃ行ってくるぜ」どこへ、足を掛けたのか、ぽんと牢廂から大屋根へ、「あッ」夜鴉みたいな、迅い影が、星の空から、消えたとたんに、蔵六は、自分の首が、抜けて行った気がして、「いっぱい、食わされたかな?」と、いう疑惑や、後悔や、職務の自責や、いろんなものが、頭にこんがらかって、体が、ひとりでに、うろうろした...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...帰(けえ)っていますよ」「ははあ……」蔵六は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...おいらあ、義賊の雲霧仁左衛門」と、銀紙の刀を抜いて、押入の中から出て来るところへ、蔵六は、入って来た...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六だけは顔を見せなかった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六は風邪ッ気で今朝...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六でもいればだが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...――だが、あの伝馬勤めの、蔵六とかいう、牢番の伜は、本町の薬問屋に奉公していた人じゃない」「丁稚(でっち)から仕上げて、やっと小番頭になったところで、店の金を使い込み、親妹弟(きょうだい)をすてて、何処かへ逃げてしまったという話だが」「その人なら、今朝分ったんだけれど、銀杏家(いちょうや)の秀弥さんに熱くなって、あの女と二人で、江戸川で心中したとさ」「へッ? 心中したんで?」「だから主人も、持って逃げた金は、香奠(こうでん)にして、示談になったに違いないよ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...蔵六は、侍(さむらい)の最大な不名誉「嗤(わら)われ者」の汚名を、どうして拭おうかを、必死で考えたあげく、「そうだ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...どこにも見えぬ」蔵六は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...蔵六の眼を突然愕かせたものは...
吉川英治 「日本名婦伝」
...聞こうっ」蔵六は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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