...その蔭に鈴江をよびこむと...
海野十三 「電気看板の神経」
...僕もお蔭で禁足(きんそく)を喰(くら)ったばかりか...
海野十三 「俘囚」
...蔭にいるから、変に恐ろしく感じるけれど、面と向かったら、あいつだって人間だ...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...自分の一生は綿貫のお蔭で滅茶々々にしられた...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...柳の蔭から透(すか)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分(じぶん)を引(ひ)き止(と)めて呉(く)れる蔭(かげ)を求(もと)めて轉々(ころ/\)と走(はし)つては干(ほ)した藁(わら)の間(あひだ)でも籾(もみ)の筵(むしろ)でも何處(どこ)でも其(そ)の身(み)を託(たく)した...
長塚節 「土」
...これは全く冬期清澄なる空のお蔭で...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...狹い庭の植込の蔭に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな賑やかな時の蔭に...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...庭のオレゴン杉の柔かな茂みの蔭に...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
...春は若葉、夏は緑蔭、月にも雪にも申し分なき絶好の眺め、水流も今よりはずっと清く、ゴミ船などは通らなかったので、折々文人らしい舟遊びの客もあった...
山本笑月 「明治世相百話」
...その桐畠の片隅の一番低い葉蔭に在る...
夢野久作 「髪切虫」
...物蔭にて打戦(をのゝ)き給ふ奈美殿の父御を探し出し...
夢野久作 「白くれない」
...議堂の屏風(びょうぶ)の蔭から...
吉川英治 「三国志」
...蔭膳(かげぜん)の礼もせずに...
吉川英治 「新書太閤記」
...緑蔭の清風(せいふう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...きっと育つ」生信房は次の間の物蔭に手をついていたが...
吉川英治 「親鸞」
...火除地(ひよけち)の道を木蔭から木蔭へ縫っていた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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