...心身ともに萎靡(いび)し終らんとす...
有島武郎 「星座」
...この小さな、萎びた婆さんは、すでにこの荷物を、一マイルか、あるいはそれ以上も運搬したにかかわらず、続けさまに商品の名を呼ぶ程、息がつづくのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...心手忽ち萎縮して自己の責任をがるゝ迹あるを以てなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そは全く専制時代の萎微(いび)したる人心(じんしん)の反映のみ...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...其でも幾日雨の涸れた畑の陸穗は日中は怺へ切れずに葉先が萎れてしまふ...
長塚節 「芋掘り」
...井戸端(ゐどばた)にぼつさりと茂(しげ)りながら日中(につちう)の暑(あつ)さにぐつたりと葉(は)が萎(しを)れて居(ゐ)る鳳仙花(ほうせんくわ)の...
長塚節 「土」
...さては萎んだレースだの...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ひどく萎(しを)れてゐるお靜や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無理(むり)に笑顏(ゑがほ)は作(つく)りながら底(そこ)に萎(しほ)れし處(ところ)のあるは何(なに)か子細(しさい)のなくては叶(かな)はず...
樋口一葉 「十三夜」
...萎(しぼ)んでしまふかも知れないと思つたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頭の中では生きてゐた者が萎びて...
正宗白鳥 「素材」
...萎靡沈滞した歴史の講義にすぎぬ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...皮膚の薄い小さいままに萎んだ気力のとぼしい下顎を震わした...
「海流」
...私はこの儘だと体力の消耗が烈しく精神的の萎縮(いしゅく)が甚だしい...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...沙羅雙樹の花萎(しほ)ればなならば...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ファウストどうも人の片意地と反抗とがどんな立派な成功をも萎(いじ)けさせるので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...身を萎(すぼ)めていたお通は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かたわらには腐敗しかかった売笑婦の肉体が萎(しお)れた花のように残っていた...
吉行エイスケ 「戦争のファンタジイ」
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