...すべてここに萌(きざ)すのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...ある残虐(ざんぎゃく)な心さえ萌(きざ)していた...
有島武郎 「星座」
...同時にある馬鹿馬鹿しい妄想がふと彼の心に萌(きざ)した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...明日はぜひそうしておいてからこの留萌の町を去ってしまおうと考えていたのであった...
橘外男 「生不動」
...その萌黄色(もえぎいろ)の嫩葉に船の燈が映って情趣を添えていた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...固定化し束縛された先輩幹部に対する批判への無形の萌芽が...
戸坂潤 「技術の哲学」
...萌黄(もえぎ)の胴肩衣(どうかたぎぬ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...萌(もゆる)さん――君もいったい心がけがよくない」と白雲は...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に反(アンチ)ワグネリスムスの萌芽(ほうが)が育(はぐく)まれ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...幼樹は街路に泳ぎいでぴよぴよと芽生は萌えづるぞ...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...野も山も鮮やかな緑に萌(も)えたって...
林芙美子 「新生の門」
...口に出る詞(ことば)は昔恋の初めて萌(きざ)した頃(ころ)の詞と同じであった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その萌芽を育てる雰囲気が無い...
森鴎外 「妄想」
...自然の慈雨に濡れずして工藝の種は芽萌(めば)えないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...はやくも文化の新しい萌芽(ほうが)をうながし...
吉川英治 「新書太閤記」
...萌黄(もえぎ)木綿のお衣(べべ)をきせたお獅子(しし)の面を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...昨今佐野と妾との内部に萌(きざ)した不和について考えると憂鬱になるのでした...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...あたりには遲い蕨などが萌え立つて居り...
若山牧水 「梅雨紀行」
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