「萌」の意味
芽生える
小説での「萌」の使い方
...何等事相発展の裡面に哲理的批判を下す文明的史眼の萌芽なきを以て...
石川啄木 「渋民村より」
...軒端(のきば)を見れば息吹(いぶき)のごとく萌えいでにける釣(つり)しのぶ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...終(つい)に自然に男女両性の分業が萌芽し来る...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...この分業から一種の弊(へい)が萌(きざ)す...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...ふろ野の黄はだの色の芝生こさ青い新芽の萌えいで来るはで...
太宰治 「雀こ」
...眼も醒めんばかり若草萌ゆる大草原に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...翻訳の意志は元来此書を読み始めた時から萌してはいたがそれを何時始められるか...
辻潤 「自分だけの世界」
...萌黄の背広に萌黄の柔らかい帽子を着たこういう男にたいていな所で出くわすのは不思議なくらいです...
寺田寅彦 「先生への通信」
...かくて物理的空間は物理学乃至普通云われる処の厳正科学の内部から萌え出た方法でなければならない*...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...肉の方面から近づく念の萌(きざ)さなかった私は...
夏目漱石 「こころ」
...肉体上の関係があるものと思いますか」五敬太郎(けいたろう)の胸にもこの疑(うたがい)は最初から多少萌(きざ)さないでもなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ゆらゆらと陽炎が萌え立ち...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...彼のギャグのおもしろさがもうこの時に立派な萌芽を示していると思う...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...つまり生きた・自然の・少しもまげられていない・もろもろの徳の萌芽をもって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...萌(かくほう)の二大将をよび...
吉川英治 「三国志」
...芽を萌(きざ)していたことは争えぬ事実だった...
吉川英治 「三国志」
...山上にもやっと木の芽や草が萌(も)えてきたし...
吉川英治 「私本太平記」
...萌(も)えかけた河原の若草も...
吉川英治 「親鸞」
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