...それはちょうど家々の空に星明かりも見えない荒れ模様の夜です...
芥川龍之介 「河童」
...途中荒れに逢って浜名で橋が半ば流れてしまった...
淡島寒月 「我が宗教観」
...今荒場の旦那へ上げて終ってはと云った...
伊藤左千夫 「姪子」
...私はいま海にはいつてゐるので肌が荒れてゐるが...
小穴隆一 「二つの繪」
...△失策の發露そこで山へ木を植へると云ふことは政府が漸く山を荒し川を荒して惡かつたと云ふことを顧みて斯うしなければならぬと云ふ所から皆出て來る金...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...荒く育ってきた彼女には厭味に思われた...
徳田秋声 「あらくれ」
...風が吹く、土が飛ぶ、霜が冴(さ)える、水が荒い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...荒木田守良が鹿龜雜誌(富岡氏藏本)に麻遲の名の古書に見えたるを擧げて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...荒々しい戸の閉めかただつたので...
林芙美子 「浮雲」
...僕にはお前の手が見えすぎる」精神の荒涼たる...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...鮫の皮は荒いが、の皮は鑢(やすり)そっくりで、この辺の原住民が木目を出して木肌を滑らかにするために使うが、それで顔や胸を一と撫でされると、いっぺんに皮膚が剥げて赤味がでる...
久生十蘭 「ノア」
...メキシコ湾内に王国をつくりバハマの近海を荒しまわっていた...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...これらの荒蕪の地方が与える乏しい生活資料の水準に現実の人口を圧迫している主たる妨げがどんなものであるかを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それへ荒く泥絵具(どろえのぐ)を塗っただけのものである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この荒涼たる遠賀川の流域を眼ざして集まって来て...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...荒野(あらの)の中の小き停車場(ステイシヨン)に人の乗降(のりおり)も無く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...どうしても彼奴(あいつ)を尋常に討つことあできねえ」荒神の十左は根が尽きてここから...
吉川英治 「剣難女難」
...他国の兵に荒らされたり……それはもうことばにも尽せぬほど...
吉川英治 「新書太閤記」
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