...その上に展(ひろ)がる茜色(あかねいろ)の水々しい空が...
原民喜 「火の唇」
...茜さんのほうは、めったに部屋からも出て来ない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あの茜(あかね)さんというひとがなぜもっと佐伯氏をいたわってあげないのだろうと考えていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...まっすぐに茜さんの顔を見つめながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...佐伯氏が茜さんに手をひかれて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...茜さんからの速達だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...初めの二句はいふまでもなく額田の女王の歌茜さす紫野行き標野行きの句から出て居るのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...アカネ茜草指(あかねさす)武良前野逝(むらさきぬゆき)標野行(しめぬゆき)野守者不見哉(ぬもりはみずや)君之袖布流(きみがそでふる)アカネは我邦の何処にも見らるるアカネ科の宿根植物で山野に出ずれば直(す)ぐ見付かる蔓草である...
牧野富太郎 「植物記」
...この字の音は茜(せい)ではなくて茜(せん)でなければならぬ...
牧野富太郎 「植物記」
...上流の磧(かわら)の草むらが茜に焦げ出して...
室生犀星 「幼年時代」
...花輪といえば紫根染(しこんぞめ)や茜染(あかねぞめ)で聞こえます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...遠山の角には茜(あかね)の幕がわたり...
山田美妙 「武蔵野」
...茜色(あかねいろ)の夕雲が見えていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...霽れ間に空に立のぼった夕茜のひとときの麗しさ...
横光利一 「旅愁」
...小姓(こしょう)とんぼは万千代のあとからあとから――三いつか茜(あかね)いろの曠野(こうや)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...老杉の梢(こずえ)は茜(あかね)いろの朝陽に染められ...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の顔にも茜(あかね)が染められた...
吉川英治 「新書太閤記」
...×やがて蒼空が茜(あかね)のためになんとなく紫がかって来...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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