...低い樹の茂った岸に船首を向けて走り続けた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...巌が次第に低くなって四辺(あたり)に荊棘(いばら)の茂った処へ往くと見えなくなった...
田中貢太郎 「悪僧」
...途中の沼地に草が茂って水牛が遊んでいたり...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...榛(はしばみ)といじけた小樫(こがし)とがまわりに茂ってる頂上の高台から見おろすと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...尺余の植物の茂みをあちこちにそよがしている...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...やっと南天の茂みから這い出した若者のホッと安心したのは束(つか)の間(ま)――かわいそうにこの若者の後ろにはやっぱりのがれられない縄がついておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞ敵を討つて下さい」茂三郎は打ちひしがれたやうになり乍らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與茂吉の顏を見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茂森町(しげもりちょう)三町四方をそっくり自分の屋敷にし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...樹木の鬱蒼(うっそう)と繁茂(はんも)せる公園によって飾られ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...誰かが私の背後の灌木(かんぼく)の茂みの向うの草の中をごそごそ云わせて近づいてくるのを私より先きに認めたからだった...
堀辰雄 「三つの挿話」
...大きな山茶多く茂れるが夜分門を閉づれど戸を締めず開け放しだった...
南方熊楠 「十二支考」
...」「茂平やんはそこで儲けようてんだな...
室生犀星 「命」
...山中茂林の中に異常の物音を発し...
柳田国男 「山の人生」
...彼は芦の茂みへ分けいり...
山本周五郎 「青べか物語」
...加茂(かも)の堤(つつみ)で蚕婆(かいこばばあ)の吹(ふ)き針(ばり)にふかれてその目をつぶされ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――それを茂助にあずけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...――と、入れちがいに、堀尾茂助が、何事か告げるべく、またそこの障子を開けると、秀吉は独りで泣いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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