...三箇月も苦役(くえき)をして来たのでせう...
芥川龍之介 「貝殼」
...中にはいつて苦役する方もなか/\お大抵の事ぢやない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...手の労働は苦役にちかいものでさえ決して最悪の形の怠惰ではないだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼處へ入れば苦役を免かれるのであるからと云ふので...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...鉄鎖に繋(つな)がれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それはちょうど盜んだ袋を背おわせられて贖罪(しょくざい)の苦役に服している業火につつまれた男のような恰好であった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...やゝ疲れた彼を運んで来たのだった!彼は大阪の地区で精悍な仕事をして来た敗北と転向の大波が戦線にのしかゝろうとした時法廷で彼は昂然と皇帝を罵倒した危機の前に彼は屈辱を知らなかった彼は党のために彼の最も貴重な青春の期間を賭けた五年の拷問と苦役が彼のつんつるてんな赤衣からはみ出た長身をけづり立て彼の眼を故郷の鷲のように鋭くした私たちは元気に挨拶を交わしたおゝ...
槇村浩 「同志下司順吉」
...従って命まっとうして苦役後...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...晋の釈宝唱の『比丘尼(びくに)伝』二に〈竹林寺の静称尼戒業精苦、誦経(ずきょう)四十五万言云々、常に一虎あり、称に従って去来す、もし坐禅せば左右に蹲踞す、寺内諸尼もし罪失を犯し、時に懺悔せずんば、虎すなわち大いに怒り、懺悔もし竟(おわ)ればすなわち怡悦(いえつ)す〉、同書一に明感という尼、虜賊に獲られ辱を受けず牧羊に使われ、苦役十年、一比丘に遇(お)うて五戒を授かり、昼夜観音経を念ずると斑虎(ふこ)に導かれ故郷へ還り得たと載す、智者大師の『観世音義疏(かんぜおんぎそ)』に晋の恵達、凶年に甘草(かんぞう)掘るとて餓えた羌人(きょうじん)群に捕われ、かの輩肥えた人からまず食うので達と一小児と残さる、明日は食わるるに相違ない今宵(こよい)限りの命と懸命に称名(しょうみょう)誦経すると、暁近く羌人が引き出しに来るところへ虎跳(おど)り出で、諸羌人を奔(はし)らし達と小児と免れ得た、これだから信心せにゃならぬとある...
南方熊楠 「十二支考」
...但しかゝる志願者は平素苦役に飽果てた奴隷だから...
南方熊楠 「人柱の話」
...まるで荷担ぎかなにかのように苦役させぬいて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* ガリー船を漕がせる刑罰・苦役...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雪道の橇の旅で苦役に服し艱難に耐え...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...地獄の苦役を終つて解放される魂に著せるために...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...多年苦役に服さしめた土民たちをこぞつて呼び迎へ...
吉川英治 「折々の記」
...あんな苦役はさせておくまいて」すると...
吉川英治 「私本太平記」
...この世の外のように聞いていた滄州(そうしゅう)牢城の大苦役地(だいくえきち)か」死者の肌(はだ)を思わす凍(い)てきッた大陸の線...
吉川英治 「新・水滸伝」
...苦役には就(つ)けんでもよい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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