...見えざる風の舌がペロリと舐めて...
石川啄木 「漂泊」
...にこにこしながら老酒を舐(な)めています...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ひたひたと舟の横腹を舐(な)めて...
太宰治 「二十世紀旗手」
...しみじみと舐め試みた...
谷崎潤一郎 「Dream Tales」
...然しそれでも十分監督がないと赤蠅は依然舐めて畢(しま)はうとするのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...マッチの軸の先をちょっと舐(な)めて硝子板をそっとつつくと...
中谷宇吉郎 「雪」
...ちょっと舐(な)めてみようと思って...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...得體の知れない水を舐めて見ろと言はれたのには驚いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地を舐めるようにして四方から廃屋の方へ詰め寄って行く...
久生十蘭 「魔都」
...そつと舐めて見たら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...栄子は湯呑のふちを舐めた...
山本周五郎 「青べか物語」
...するとバックが彼の手を舐めた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...知らん顔をして指を舐(な)めている仁三郎に喰って蒐(かか)った...
夢野久作 「近世快人伝」
...青みどろが静に水面の油を舐(な)めていた...
横光利一 「上海」
...フラスコの中へ滴り落ちる酸液を舐めるように見詰めることだと思った...
横光利一 「旅愁」
...十手商売の苦味(にがみ)を今朝も舐(な)めねばなりますまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...町を舐めつくした炎は...
吉川英治 「平の将門」
...薄荷草(はっかそう)の露を舐(な)めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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