「致方」の意味
物事のやり方や手段を指す古語
小説での「致方」の使い方
...まあ致方(いたしかた)がございませぬ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...何とも他に致方がないのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...今といっては致方がございません...
泉鏡花 「活人形」
...手古奈の身がさうした事になつた以上は今は如何とも致方のないことゝ思うた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...どうも致方(いたしかた)がない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...致方なくそれをペン畫のインキでなぞつて紹介することとした...
小穴隆一 「二つの繪」
...しかし勃々(ぼつぼつ)たる人間の欲情は致方(いたしかた)なく...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...遮二無二(しゃにむに)男子と同じからんと騒ぐものであっては致方(いたしかた)ない...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...弁難(べんなん)論諍(ろんそう)も致方はもとよりありますまい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その上に天を積み上げても致方がないから...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...実は小生去冬(きょとう)風労(ふうろう)に悩みそれより滅切(めっき)り年を取り万事甚(はなはだ)懶(ものう)く去年彩牋堂竣成(しゅんせい)祝宴の折御話有之候薗八節(そのはちぶし)新曲の文章も今以てそのまゝ筆つくること能(あた)はず折角の御厚意無に致(いたし)候不才の罪御詫(おわび)の致方(いたしかた)も無御座(ござなく)候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...皮か葉の一部を見るような傾向に走りやすかったのは致方(いたしかた)ないことであった...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...しかしこれに堪へて行くより致方もないのだ...
北條民雄 「道化芝居」
...じつと耐へてゐるより致方はない...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...今更何とも致方(いたしかた)がない...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...これも借りている家ですから致方(いたしかた)がありません...
村井弦斎 「食道楽」
...やっぱりまったくなんで……ヘエ……それなら致方(いたしかた)ござりません...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...今となりては何とも致方なきこととお考へなされたく...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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