...最も自由な放牧をやつてゐること...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なに不自由なくお育ちになって...
太宰治 「火の鳥」
...表情の自由な、如何(いか)にも生き生きとした妖女(ようじょ)の魅力に気圧(けお)されて、技巧を尽した化粧も着附けも、醜く浅ましい化物のような気がした...
谷崎潤一郎 「秘密」
...麻布の曹洞宗(そうとうしゅう)の大学林から早稲田の自由な文学社会にはいったかれには...
田山花袋 「田舎教師」
...そこに自由な捉はれない好い気分がたゞよつてゐる...
田山録弥 「社会と自己」
...私ももう何年もの間彼女(あれ)のことばかり思い続けて何をするにも手につかずお話のならぬ不自由な目をして来ましたが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...起居(たちゐ)振舞(ふるまひ)自由ならざる...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...この運命又は性格をより自由な爼の上に載せて見ると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...国民の自由な立場による会合は...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...そして平素の陰鬱な窮屈な生活を遁れて自由なのびのびとした世界に出たような気がして...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...杖を頼りに不自由な負傷の身をもって...
永井隆 「この子を残して」
...この棟(むね)に不自由な身を託した患者は申し合せたように黙っている...
夏目漱石 「変な音」
...「それは不自由なことで」「いや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...却ってそのお蔭で自分も子供も孫も何不自由なく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...唯自分のうちに強くつて自由な魂を成熟せしめようと努力してゐた時...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...ヴェネツィア公と同様に自由なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...学問でも何でも自由な道を選んだのであったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...自由なからだになったつもりでいる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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