...この恐ろしい精神病院を自力でもって逃げださねばならないと思った...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...今後は自力で他に負けぬだけの速力をもって文明を進めなければならぬが...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...自力で何とかやっていかなければならないのを見て...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...津軽へやつてきて以来、人のごちそうにばかりなつてゐたが、けふは一つ、自力で、うんとお酒を飲んで見ようかしら、とつまらぬ考へを起し、さつきお膳を持つて来た十二、三歳の娘さんを廊下でつかまへ、お酒はもう無いか、と聞くと、ございません、といふ...
太宰治 「津軽」
...極東は自力で対抗出来るか...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...僅(わず)かばかりでも再び自力で給料を取る身となったので...
永井荷風 「ひかげの花」
...ただ自力でよじ登る私である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...自力では往生が叶わない...
中里介山 「法然行伝」
...幼時始めて自力で作上げた手工品を卓子(テーブル)の上に置いて眺めた時の・新鮮な自尊心を蘇(よみがえ)らせて呉れる...
中島敦 「光と風と夢」
...それだから古来の豪傑はみんな自力で豪傑になった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自力で陸岸に近づくことは不可能だということがわかった...
久生十蘭 「海難記」
...――女でも、必死になれば、自力で、男に負けぬ仕事をすることができる...
火野葦平 「花と龍」
...キミなら自力で出られた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...所詮自力で遣るに限る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...各自の自力で来ているか否かが...
横光利一 「旅愁」
...貧しい二官は、お蝶が自力で、春秋(しゅんじゅう)の粧いを見事にやってゆくのを変には思ったが、聞いてみると与力の奥様に貰ったとか、縫い仕事をして求めたとか、巧みに言ってぬけるので、そうかしらと、信じて少しも疑わない...
吉川英治 「江戸三国志」
...自力で従えた領土ゆえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……この上は李応どのの援助を待たず、祝家荘(しゅくかそう)の敵は、自力で討つ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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