「自」の意味
自分自身
小説での「自」の使い方
...実際清逸に見やられる自然は...
有島武郎 「星座」
...あなたは看過することの出来ないと仰有る程又それを看過するとはあるまじき事だと私をお責めになる位熱心にその事にたづさはつてゐらつしやるらしいやうですからそんな手ぬるい考へではあきたらないとお思ひになるでせうがそれは各自の考へ方の相異...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...自分の足の下にふまえている地球が...
海野十三 「火星兵団」
...俺はポケットのお手玉を握りしめている自分に気づいた...
高見順 「いやな感じ」
...自分を批評してゐるやうな小論文を書いてゐるのを...
太宰治 「小照」
...自分は武士と生れたからには戦場の功名をこそ願え...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そうして最後に生き残る本然の要素は結局自分の子供のころの田舎(いなか)の原始的な影法師に似たものになるのではないか...
寺田寅彦 「映画時代」
...吾々の唯一の信仰の対象は人格の自由と義務とである...
戸坂潤 「辞典」
...併しこう云っても自らの内に見出されたものが直観空間の規範そのものであるならばそれは要するに直観空間の規範性であって積極的なる感覚乃至知覚のそれではない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...自分の上席にあるということであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...おふさは教師の後姿を見て居たが又喉底から搾り出す樣な聲をさせて女房が忙し相な剪を止めてこちらを見た時自分の頬を撫でたり...
長塚節 「おふさ」
...自分はただ文鳥の声を聞くだけが役目のようになった...
夏目漱石 「文鳥」
...否むしろ同一現在同一自己の中に全く包括され...
波多野精一 「時と永遠」
...例えば(自然現象において)...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...また「先生」の性格も「私」自身の態度も処々に現されてゐる如く説明的に陥らずに...
牧野信一 「海浜日誌」
...自分にしろそんな人間の顔には接したこともない――と思はれた...
牧野信一 「病状」
...自分の生活の記録になりさうなものは残して置くといふ意を以てした...
松本たかし 「松本たかし句集」
...自然に忠実に従ってこれを実証的に研究しなければならない...
三木清 「科学批判の課題」
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