...永久に臆病なる我々は我々の中にある自然にさへ罪悪の意識を抱いてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...汝否といはゞ、そは卑怯なり、臆病なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...他の国民に比して極めて臆病なる群衆である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...余は到つて臆病なりしかばかかる時は常に両人中余の尤も懼(おそ)るる方に附き随(したが)ひて媚(こび)を献じてその機嫌を取れり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私のは極(ごく)臆病な...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そしてこれがその考への臆病なわけなのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...「なんて臆病な奴だ」俺はパンを投げつづけた...
高見順 「いやな感じ」
...同じように臆病な欠点があった...
田中英光 「さようなら」
...何んという臆病な――)と...
直木三十五 「南国太平記」
...店中の評判になっているほど臆病なんです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病なくせに遊びが好き――と言った肌合らしく見えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...密告ぐらいしそうな臆病な顔もいくつかある...
久生十蘭 「ノア」
...私はまるで臆病な小鳥のやうにぢやぶりと浴槽のなかに飛び込む...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...「臆病な癖に、大それた、ケチな真似はしない方が好いよ...
牧野信一 「好日の記」
...中だから先生の試験の日が迫つた時には、就中臆病な私は、何んな六ヶ敷い問題が出るだらう――と思ふと、激しく胸が震えて、今更の如くいら/\として、一冊分の半(なかば)も誌してないノートを繰拡げて厭世的となり、明方になつても眠れなかつた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...いくらか臆病なおもむきを帯びている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その胆の小さいことも臆病なことも絵に描いたようで...
山本周五郎 「新潮記」
...内心は臆病なんだなあ」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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