...赤く頬に膿を持った大きな面皰(にきび)を気にしながら...
芥川龍之介 「羅生門」
...自分の体の膿(うみ)を吸つて太つた蛆(うじ)の白いのがうようよ動いてゐるのが見える...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...膿汁の中に群がつてゐるのを考へたら胸が悪くなるだらう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...病人の身体は黒い膿疱や皮下の化膿で覆われる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...然(しか)しながら数日の後に其の接眼の縫目が化膿(かのう)した為めに――恐らく手術の時に消毒が不完全だったのだろうと云う説が多数を占めている――彼女は再び盲目になって了(しま)ったそうである...
太宰治 「女人訓戒」
...膿(うみ)が、いまにも耳殻の外に流れ出ようとしていました...
太宰治 「人間失格」
...自分に耳だれの膿の仕末をしてもらって...
太宰治 「人間失格」
...ひょっとすると肝臓膿瘍(のうよう)を起しているのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...膿だらけの傷口を接吻することもできるくらいです……」「ほかならぬそういうことを空想されるとすれば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...行政体統の膿壊は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こびりついた布を引き剥ぐと同時に腐敗臭のある膿がどろりと出る...
永井隆 「長崎の鐘」
...認識された病気は、結膜炎――主症状は、発赤、腫脹、分泌、であって、それぞれ独立に治療される――炎症性角膜混濁、角膜の膿瘍、流涙症、縮瞳症、白斑症、眼瞼の斑状出血、斜視、稗粒腫、結膜浮腫、眼瞼下垂、逆さまつげ、など...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...ペンナイフで傷口を広げ化膿止め液につけて丹念に洗浄した...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...これは膿漏だから抜かなくてもいゝとのことでホッとした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...絶えず膿の溜つた眼ばかり見つけてゐるため...
北條民雄 「戯画」
...化膿(かのう)さえなければ...
本庄陸男 「石狩川」
...黄ばんだ膿にまじって痛ましく血さえ滲んでいた...
正岡容 「小説 圓朝」
...胸のところは膿(うみ)のために着物がはり着いてとれなくなっている...
山本周五郎 「お繁」
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