...腐敗した杏(あんず)の匂に近い死体の臭気は不快だつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...腐敗したことを理解しているかの如く...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先生は何時も私達にお話して下さる時に油がのつておいでになりますと気持ちのいゝ程興奮して社会の腐敗した風教や何かのことについて罵倒なさいました...
伊藤野枝 「S先生に」
...腐敗した善から発散する臭いほど鼻もちのならぬものはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...二百五十年来腐敗したる人心を鞭撻(べんたつ)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...現實世界を外にして政治家の働く可き場所あることなし時代非なればとて政治を中止す可からず政黨腐敗したればとて必ずしも政黨其物を非認す可き謂れなきに非ずや况んや十分政黨の價値を認識せる近衞公に於てをや然らば公は既成政黨に入らむ乎若し既成政黨に入るとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現実世界を外にして政治家の働く可き場所あることなし時代非なればとて政治を中止す可からず政党腐敗したればとて必ずしも政党其物を非認す可き謂れなきに非ずや况んや十分政党の価値を認識せる近衛公に於てをや然らば公は既成政党に入らむ乎若し既成政党に入るとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...食傷し腐敗した多感性と...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...いかにわれわれは苦しんだか! そしてまた、ますます重苦しい空気が、腐敗した芸術が、不道徳な卑しい政治が、満足の笑(え)みを浮かべて虚無の息吹(いぶ)きに身を任せる柔懦(じゅうだ)な思想が、日に日に積もってゆくのを見て、われわれとともにいかに多くの者が苦しんだか……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貴女は腐敗した社会の無気力なメンバーに過ぎないんですよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...腐敗した屍体を思ひ浮かべてならなかつた...
北條民雄 「道化芝居」
...及び腐敗した空気によって説明ができる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...よからぬ腐敗した不自然な趣味であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...が、いざ結婚というところまで進んで、腐敗した政治界、善良ではあるがごく世間並なその青年の結婚観に一致出来ないことを感じ、苦しむ...
宮本百合子 「アンネット」
...415お前は烟と腐敗した物との中で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そしてもう不正な腐敗した裁判官などを相手にしないですむことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...腐敗したものの骨頂である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...彼らを愛したという記憶は自分が腐敗したという記憶にほかならなくなった...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索
