...園邊川依然として今に臙脂を漲らす...
大町桂月 「北總の十六島」
...石匕の把柄の部には木脂の附着(ふちやく)せし痕(あと)あるもの有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...脂肪太りにされる家畜のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...赤いコートの下に臙脂の矢羽根の着物の襟をかき合せている加代子の...
豊島与志雄 「渡舟場」
...煙脂(やに)で塞(ふさ)がらうとして居(ゐ)る羅宇(らう)の空隙(くうげき)を透(とほ)して煙(けぶり)が口(くち)に滿(み)ちる時(とき)はつんとした厭(いや)な刺戟(しげき)を鼻(はな)に感(かん)ずるのであつた...
長塚節 「土」
...脂粉の匂いにひたって...
野村胡堂 「十字架観音」
...その脂ぎつた肉魂は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お扇(せん)と言つて年は二十一、骨細で、よく脂が乘つて、色白で愛嬌があつて――あツ」八五郎は飛び上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よく肥つて、脂ぎつて、鼻が大胡坐(おほあぐら)をかいてゐる五十二三の眞つ黒な男ですが、調子が卑下慢(ひげまん)で、妙に拔け目がなささうで、申分なく用人摺れがして居さうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂汗は益々繁く、無念の唇はキリリと血の出るほど噛みしめられます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石井依右衛門は気が多くて脂切(あぶらぎ)って居るから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭から足まで脂っぽい煤(すす)にまみれている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...脂肪のかたまりで丸くなっている背中は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...都(すべ)て牛の脂(あぶら)でも鳥の脂でも豚の脂でも皆(み)んな精製しておくと料理に使えます...
村井弦斎 「食道楽」
...胃が働かなければ食物が吸収されないから滋養分も脂肪分も身体へ入らんで腹の中を素通りして下痢を起します...
村井弦斎 「食道楽」
...○黄身の成分は百分中蛋白質一割六分、脂肪三割余、鉱物質一分三厘、水分五割二分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...臙脂(えんじ)から出た人魂のように...
吉川英治 「銀河まつり」
...臙脂白粉気(べにおしろいけ)がなくてさえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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