...鯨の腐つた脂肪などがその常食になつてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...豊艶と云わんより脂(あぶら)ぎった大年増(おおどしま)と云う形でした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...飯を食うと米の飯が妙に苦くて脂(やに)を嘗(な)めるようであった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...二吋(インチ)ほどの獣脂蝋燭が一つ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...穀類や脂肪類や酒類が隠匿されていた...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...隠士は目脂(めやに)の溜(たま)った眼をしょぼつかせながら答えた...
中島敦 「悟浄出世」
...「貴夫(あなた)がむやみに脱脂綿を使って御しまいになったものだから...
夏目漱石 「道草」
...脂切つて煙草臭いお卷さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また新鮮なる豕の脂を陰膣に込んで置くと...
南方熊楠 「十二支考」
...たるんで皺の寄つた顏にも脂肪(あぶら)が浮き...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...乳のなかにまるで細かにうかんでゐる脂油の球にもあたるのです...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...君の本望は達したよ」と聞いて大原立上って雀躍(こおどり)し「ありがたい、モー病気全快だ」○人参は蛋白質一分二厘五毛、脂肪三厘五毛、含水炭素七分四厘、繊維六分八厘、他は水分なり...
村井弦斎 「食道楽」
...ふたりはヘット(料理(りょうり)につかう牛の脂肪(しぼう))のはいった小さなつぼをひとつ買いこみました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ネコとネズミのいっしょのくらし」
...繍法は平ざし、まといつきざし、まといざし、からみ繍などで、色糸のとりあわせは巧妙をきわめ、紫の地に黄、紅、臙脂、紫、藍、緑を主調とする繍が施されて、その彩色の華麗は例えようもない...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...弾(ひ)き人(て)はたれか?」在房は脂燭(ししょく)の揺れを手のひらで庇(かば)いながら...
吉川英治 「私本太平記」
...臙脂(べに)も、褪(あ)せていてはならぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そのほか、あなたこなたの職掌(しょくしょう)向(む)きも、茶屋酒、用うべし、脂粉の好みには、女も供えてやるがよく、小判小粒ですむところは、なぜ、手でつかみ出して、撒(ま)いてやらなかったのか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...脂粉(しふん)のにおいは...
吉川英治 「親鸞」
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