...その一方に偏倚(へんい)するのを最上の生活と決めこむような禁慾主義の義務律法はそこに胚胎(はいたい)されるのではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...学者と素人(しろうと)との意思の疎通せざる第一の素因は既にここに胚胎(はいたい)す...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...不幸にして科学の中等教科書は往々にしてそれ自身の本来の目的を裏切って被教育者の中に芽ばえつつある科学者の胚芽(はいが)を殺す場合がありはしないかと思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...これも前日か前々日の体験中に夢の胚芽らしいものが見付かる...
寺田寅彦 「夢判断」
...ゴムロールは胚芽の精分をすっかり磨りつぶして死米としてしまうとか...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...胚芽米を喰って丈夫になれるものならと内心少々慾張った気持もあって...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...それで何か胚芽米のことを書いた本でもあったら読んで見たいと思って...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...胚芽米中に含まれている栄養素の効力とかいうものが...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...「胚芽米を喰えば栄養が摂れる」という風に説くのはどうも考え物である...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...疑いもなく歴史的な胚芽を含んでいて...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...實にこの時代的の趣味から胚胎された...
萩原朔太郎 「青猫」
...氏が文芸のアプリオリに執着せられるところに胚胎する...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...その私徳の元素は夫婦の間に胚胎(はいたい)すること明々白々...
福沢諭吉 「日本男子論」
...あの中學の體操に依つて犯罪妄想の如き心悸亢進の胚種を植ゑつけられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...そして実はそれ Ovule の中心体を成している Nucellus(今の人はこれを珠心といっているがすなわちこの珠心が真の胚珠である)の訳語であったのである...
牧野富太郎 「植物記」
...幼根(ようこん)から成(な)る胚(はい)が二個もしくは数個あることで...
牧野富太郎 「植物知識」
...一つぶの胚子(たね)ほどでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...自然の命(めい)によって自然に行為する昆虫がまた実(み)をみのらせ胚子(たね)を落とし花のかずを地に満たした...
吉川英治 「親鸞」
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