...そして幼虫の形をした蜂の子を育てる小さないくつもの室だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...教え育てるということは動物界において決して珍しいことではない...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...ハヽヽヽと先づ大聲を上げて笑つて「それでお前子供を育てる柄だと思つてゐるのか」といふかと思ふと「子供育てゝどうする氣なのだ...
高濱虚子 「俳諧師」
...ちゃんと育てるわ」つわりのひどい波子は工場を休んだが...
高見順 「いやな感じ」
...どうか彼(あ)の女(おんな)の藝術を育てるやうにしてやつて下さい...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...一家のものは自分たちだけで思い通りに子供を育てるつもりだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...矢張り勝藏ぢやなかつたんだらう、――念の爲に水を一と釣瓶(つるべ)汲(く)んで見ろ――井戸へ沈めた樣子もないだらう」「――」「ところで八、俺は近頃朝顏を咲かせて樂しんで居るが、自分で育てると、草花も、我が子のやうに可愛いものだ」「――」平次が人殺しの現場で、いきなり朝顏の話を初めたのでガラツ八も呆氣(あつけ)に取られて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この異形の子を育てる気力もなく...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...……さっき、お父さんが――腹の子は仕方がないけん、こっちで育てる...
火野葦平 「花と龍」
...妻を養い結婚年齢まで二人の子供を育てるに足らないならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...どこに来た……これを低吟すると四歳と三歳の二児を育てるに苦労した時分の当時の姿が思ひ出されて油然(いうぜん)たる悲哀が胸にこみあげて来る――お手々つないで野道をゆけば……山のお寺の鐘が鳴る...
宮地嘉六 「老残」
...餌を貰い子を育てる巣へ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人は器を育てる母である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...二人で蜜柑の木を育てるようなもんだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「あたい赤ちゃんを産むの」とおえいはまどろっこい口ぶりで云い張った、「このおなかの子は、あたいの子だもの、どんなことがあったって、産んで、育てるんだ、うう、誰の世話にもならなければいいでしょ」「おまえが母親になれるのならいい」と去定が云った、「けれどもそれは無理だ、おまえは頭が普通ではないから、自分ひとりでさえ、これからの長い生涯を満足にやってゆくことはむずかしい、そうだろう」おえいはにっと笑い、ないしょ話をするように、去定に向かって囁いた、「先生、――あたいほんとは、ばかのまねをしているのよ」「よし、それはもう三度も聞いた」「ほんとよ、先生、ほんとだもの」とおえいはなお云った、「奉公していて、十二のときに、土蔵へ荷入れを手伝っていたら、梯子段(はしごだん)から落ちて頭や背中を打ったの、そのときあたい、ばかになったふりをしようって思ったのよ、ほんと、ほんとはばかじゃないもの、あたいちゃんと赤ちゃんを育てられますからね」「保本、――」と去定が振向いて云った、「控所(ひかえじょ)に母親がいるから、二三日預かると云ってくれ、三日経ったらまた来るように、それまでに云い聞かせておくと云ってくれ」登が控所へゆくと、おかねが向うからとんで来、登の言葉が終るのも待たずに、じりじりした口ぶりで不平を云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...子を育てることと...
吉川英治 「新書太閤記」
...子を育てるのじゃ...
吉川英治 「松のや露八」
...私はただ与えられた物を愛し育てるために生きているのであった...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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