...たゞ酒に狂ひ色に耽るに代ふるに文章や音樂や繪畫を以てするに過ぎない...
會津八一 「趣味の向上」
...金銭を弄び下等の淫楽に耽るの外...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...それぞれ瞑想に耽るのである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼ら二人もいよいよ明日は死地に赴くのかと感慨に耽る中にも...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...△執着しないのが、必ずしも本当ではない、執着し、執着し、執着しつくすのが本当だ、耽る、凝る、溺れる、淫する、等々の言葉が表現するところまでゆかなければ嘘だ、そこまでゆかなければ、その物の味は解らない...
種田山頭火 「其中日記」
...その身も快樂と贅澤とに耽るべきものと思つてゐる今の世の中のさまがそこに一つの繪になつて展けられて來るのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...いつしか酒と煙草とに耽るようになった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...あの人のことを想い耽る日が多くなった...
豊島与志雄 「自由人」
...自らは本草学の研究に耽るようになりました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...テコやコロを尻にして三人共雑談に耽る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...カフェーの客がカフェーの女と恋愛遊戯に耽る時にするものでお互に本気になってそんなことを考えていたわけではありません...
浜尾四郎 「死者の権利」
...少しでも悔いに耽ると云ふ事はしなかつた...
林芙美子 「暗い花」
...呆んやりと考へに耽ることは豪壮な邸宅でもなければ...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...人の様に様々の思ひ出に耽る気力はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こんな処で愚にもつかない思ひ出に耽るのは馬鹿々々しいと思つて止めた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...どうしてもそんな逞しい原始的な遊戯に耽るものとは考へられもせぬ...
牧野信一 「湖の夢」
...滯歐中の女難の追懷に耽るといふ一夜を描いたものである」と云つてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...渡米後の小生はそのような研究に耽る暇もなく...
夢野久作 「暗黒公使」
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